ナダヤのホームページを隅から隅まで旅して、本サイトの深淵たるこの、
“ナダヤ味わいMAP概要”まで辿り着いたあなたは、まさに選ばれし日本酒の伝道師。
感謝と敬意を表しまして、あらためて言わせて下さい。ありがとうございます!
そんな「酒に愛され、酒を愛する」あなたにこそ伝えたい、
我々“ナダヤ酒店”が考える、ナダヤ 日本酒味わいMAPをご紹介します!!!

味わいMAP

まずご了承いただきたいのは、このMAPはあくまでナダヤが独自の感性で分類した、オリジナルの日本酒の座標であること。
そして、蔵元さんの酒造りへの考え方、取り組み方はそれぞれ違い、二次元しかないMAPに表現するのは非常に困難を極めること。

この二つを念頭におきながら、お読みいただけましたら幸いです。

【生酒と火入れ】

まず生酒と火入れのお酒を分けるところから、このMAPははじまります。
もちろん各蔵元さんによって、酒の風味に対する考え方、生酒であれば無濾過や原酒などのアプローチの仕方、火入れのお酒であれば火入れの方法などは違います。
この時点ですでに大きな迷路がそびえ立ってしまうのですが、一先ず大きく分けて、生酒は[フレッシュかつ芳醇]、そして火入れ酒は[穏やかでまとまりのある]、という味わいでカテゴライズ出来ると考えます。(要するに生酒と火入れではある意味別物だよね!って話です。)

そして、“生酒”を様々な角度からカテゴライズしたのがMAP左側の生酒図です。

【生】

【華やか・生】

上から、【華やか】につきまして。
華やかなお酒とは、青リンゴのような美しい上立ち香をはっきりと感じられ、その香りとフルーティーな味わいをワイングラスなどで楽しんでいただきたいお酒です。
そしてごく稀にですが、そんな非常に華やか香りと、醸造による高い日本酒度を両立させたお酒があります。そんな味わいのお酒は、左側に“辛口”と定義いたしました。

【爽やか・生】

続いて、【爽やか】です。“麗”、“果実”、“白ワイン的な辛口”、の3種類に分類しました。
“麗”は、バナナやメロンのような柔らかくかぐわしい香りを主体とした、バランスの良い綺麗なお酒群です。
そして、“果実”はグレープフルーツ、マスカット、ブドウ、ブルーベリーなどの果実のような爽やかな含み香をもった、爽快にスッキリとお飲みいただけるお酒群です。非常に洗練されたその味わいは、今後の日本酒の行方をさらに楽しく深めていくジャンルだと思います。
そして、“白ワイン的な辛口”ですが、こちらはオシャレで軽快な酸を感じられる、酒度の高いお酒を分類しました。感覚的にですが「酸で甘味をマスキングする」ことにより、口当たりが良く、程よい旨味を感じることができます。また、昨今定着した丁寧なお酒造りによる上品な香りと、キャラクターの芯となる辛口を両立させた、キレの良さが特徴的なお酒群でもあります。

【濃・生】

その下の【濃】ゾーンは、とても旨味が強く、激しく強烈な印象を残すお酒群です。ガツン!とアタック感も存分に感じれる旨々なお酒達ですので、濃い味のお料理との食べ合わせもお楽しみいただけます。
その中でも味わい別に、“ライスィー”、“モダン”、“ユニバース”、と命名、分類しました。

“ライスィー”は香り穏やかに、よりお米の味わいを深く強く感じるお酒郡。“モダン”は深い味わいながら、旨甘酸のバランスが良く、香りや味わいに果実感があったりとするお酒郡。そして、“ユニバース”は、酸味がとても強かったり、酒度では測れないほどの切れ味であったり、言葉以上に鮮烈な激しさをもったお酒郡です。

【辛口・生】

生酒ジャンル表の1番下は“辛口酒”になります。
辛口は軽いものから重いものまで多種多様ですが、全体を通して人気のジャンルの一つと言えます。
これまた食べ物との組み合わせでずいぶん印象が変わりますが、他ジャンルでも活躍出来るようなお酒が並びます。

続きまして。右側、「火入れのお酒」についての概要です。

【火入れ】

火入れのお酒には、熟成というロマンがあります。寝かせる事によって、想像もつかないようなミラクルも起こったり。楽しいジャンルです。しかしこれは平面図では表現し難いため、右側に“熟成”をそれぞれにつけてみました。

そして、上から

【華やか・火入れ】

こちらは鑑評会への出品酒などでも多くみられるアル添の大吟醸酒のイメージ。香り高い高級酒を彷彿させる分類です。

【爽やか・火入れ】

それから、《火入れ爽やかゾーン》は、左側から、“果実”“麗”“クラッシック”と棲み分けました。
昨今の技術革新の成果や、醸造機械の進化など、日本酒業界は凄まじいスピードで成長を進め、ハイクオリティのお酒を造り続けています。そして、この“果実”というジャンルこそ、蔵元さん、杜氏さん、蔵人さん、日本酒造りに携わる方々の努力の結晶のたまもの。
洗練された香味はまさに、日本酒新時代を感じさせる味わいです。
そして、日本酒ワールドにおいてやはり顔役と思われる、上品な香りとすっきり美しく整った味わいのお酒群を“麗”と名付けました。
もちろん全ての酒蔵さんが同じ味ではないように爽やかな中にも香味の特色の違う様々な日本酒達が並びます。極めて各蔵の「この一本」になりやすいジャンルでもありますね。
〝クラッシック”は、香りが穏やかで味わいの優しい、軽めのお酒達です。
食中酒としてもとても重宝出来ます。柔らかくスッキリとしたタッチで飲み疲れしづらいのもジャンルの特徴です。

【純米酒】

続いて「純米酒」です。
各蔵元さんによってまた無限の味わいの可能性が潜んでいる純米酒です。
落ち着いた香り、強弱様々に深みのある旨味とコク、キレ、バランスのとられ方はやはり蔵元さんによってなかなかどうしてそれぞれに個性があるお酒達です。
常温やお燗でも美味しいお酒が多く、食事とのペアリングも非常に楽しめます。飲んでいやされる、ほっとする味わいも多いジャンルですね!
ゆっくりと味わいたい、しみじみと心の癒しになるお酒群です。

【辛口・火入れ】

そして“辛口の火入れ酒”です。
火入れの辛口酒も生酒同様、様々な味わいがあります。
飲食店さん等からも絶大な支持をいただいているジャンルで、ナダヤでは、最新鋭の辛口解釈から王道辛口純米酒、繊細かつ大胆な味わいのものなどラインナップも豊富に、キレッキレな辛口を各種取り揃えております。

【JOKER!!!】

ここまで記してきた上記の区分にはどうしても当てはめられない、ミラクルな新しい味わいのお酒達。昨今では、そんな日本酒新世界地図をさらに拡張するお酒達が、ドンドンと製造されております。
そんな新世界日本酒達をナダヤでは、
[甘口〜ベリースゥィート〜][にごり][スパークリング][白麹]そして、[三芳菊]と、分類させていただきました。ここまでの味わいMAPとは別途でお考えください。
日本酒を「まだ飲み慣れないんだけど、興味ある」、「もっと知りたい!」という方にも、「西へ東へと色々飲んできて、さらなる驚きが欲しい」という方、それぞれにぴったりの多種多様なお酒がございます!

《追記》
この味わいMAPを使ったお料理とのペアリング考察も出来ます!
ご興味があれば、ぜひナダヤ酒店の隣で営業しております「角打ちナダヤ」で店主・スタッフにお声がけください。ご希望ご要望に合わせ、ご見聞が広がるような提案が出来れば、幸いでございます。
何卒よろしくお願いいたします。